クリエイティブなアイデアを持つ人々にとって自分のデザインした商品を世に送り出すのは夢の一つです。
しかし、商品を作り販売し配送まで行うのは多大な時間と労力が必要です。
そんな悩みを解決するのが「Amazon Merch on Demand」(以下、MOD)です。MODはデザインを登録するだけで、Amazonが受注・生産・発送まですべてを代行してくれる画期的なサービスです。
この記事ではMODの概要やメリットを調査し実際に申し込んでみた体験を綴ってみたいと思います。
1. Amazon Merch on Demandとは?
「Amazon Merch on Demand」はAmazonが提供するオンデマンドプリントサービスです。
クリエイターが自身のオリジナルデザインをTシャツやトレーナー、スマホケースなどに登録し、商品化することができます。
最大の特徴はクリエイターはデザインをアップロードするだけで在庫管理や発送、顧客対応などの面倒な作業をすべてAmazonが担うという点です。
さらにMODではクリエイターが販売した商品数に応じたロイヤリティを受け取ることができます。
このロイヤリティは売上に応じて自動的に計算され販売国によって異なりますがAmazonが世界中の顧客にアプローチできる点は非常に魅力的です。
MODの魅力的な特徴一覧
特徴 | 内容 |
---|---|
無料利用 | 登録料・利用料が一切かからない |
在庫管理不要 | 商品の在庫はすべてAmazonが管理 |
発送・配送はAmazon | 受注後にAmazonが商品を印刷し、発送まで行う |
世界規模の販売展開 | 日本以外にもアメリカ、ヨーロッパなどに販売可能 |
ロイヤリティ | 販売数に応じた収入を得ることができる |
2. Amazon Merch on Demandの始め方
MODの利用はまずアメリカ版のAmazonアカウントを作成し事業情報や銀行口座、税金情報などを入力した後、審査に申請するという流れになります。
審査に通ればデザインをアップロードし商品ページが作成されます。
最初に登録できるデザイン数には「ティアシステム」に基づいた制限があり初期の段階では10点までしか登録できません。
また、1日にアップロードできるデザイン数も決まっているため焦らずに計画的に進めることが重要です。
登録手順
- アメリカ版のAmazonアカウントを作成
- Amazon Merch on Demandのマイアカウントを設定
- 事業の種類、住所、電話番号、支払い通知用メールアドレス、銀行口座情報、税金情報を入力
- 審査に申請
- アカウント承認メールを受け取る
3. ティアシステムとロイヤリティ
Amazon Merch on Demandには「ティアシステム」と呼ばれる仕組みがあります。
これは最初の段階で登録できるデザイン数を制限するシステムです。
最初は10点しか登録できませんが販売実績に応じて上限が解放されさらに多くのデザインを登録できるようになります。
また販売が増えるとともにロイヤリティ収入も増えます。
ロイヤリティは商品の価格や販売地域によって異なりますがMODの公式サイトに一例が掲載されていますので詳細な収益モデルを確認することができます。
ティアレベル | 登録可能デザイン数 |
---|---|
ティア1 | 10点 |
ティア2 | 25点 |
ティア3 | 100点 |
4. 他のオンデマンドサービスとの比較
Amazon Merch on Demand以外にもいくつかの人気オンデマンドプリントサービスがあります。
代表的なものとしては「SUZURI」、「Tシャツトリニティ」、そして「UP-T」が挙げられます。
これらも同様にクリエイターがデザインをアップロードして商品を販売できるサービスですがMODの大きな強みはAmazonの広大なマーケットプレイスにアクセスできることです。
Amazonのグローバルな販売ネットワークを利用できるため他のサービスよりも圧倒的に多くの顧客にリーチできるのです。
オンデマンドサービス比較表
サービス名 | 対応商品 | 販売地域 | 強み |
---|---|---|---|
Amazon MOD | Tシャツ、パーカー、スマホケース | 世界中 | Amazonの巨大マーケットと無料の在庫管理 |
SUZURI | Tシャツ、ステッカー、トートバッグ | 日本 | 国内販売に強み |
Tシャツトリニティ | Tシャツ、パーカー、トートバッグ | 日本 | 高品質なプリントとカスタマイズ性 |
UP-T | Tシャツ、トートバッグ | 日本 | 最低注文数なし、1枚からでも生産可能 |
5. 持続可能なビジネスモデルと環境への配慮
オンデマンドプリントサービスのもう一つの大きなメリットは無駄な在庫を持たず売れた分だけ生産することです。
これは売れ残りによる資源の無駄遣いを防ぎSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも注目されています。
環境への配慮を重視する消費者が増える中でこのような販売方法はますます需要が高まっているのです。
6. アカウント審査の待ち時間
Amazon Merch on Demandでは日々多くのリクエストが寄せられているためアカウントのリクエスト状況について個別にお知らせすることはできないそうです。
申請後、結果が届くまでの平均的な待ち時間はおよそ14日です。
これはリクエストの数や審査の進行状況によって変動する場合がありますが審査の進捗状況に関する個別の問い合わせには応じていないため焦らずに結果を待つ必要があります。
まとめ
Amazon Merch on Demandはクリエイティブなアイデアを持つ人々にとって理想的なプラットフォームです。
煩わしい在庫管理や発送手続きから解放されただ自分のデザインを世界中の顧客に届けることができる。
さらに世界的な販売展開が可能で環境負荷を軽減する持続可能なビジネスモデルとしても注目されています。
もし自分のデザインを世に送り出したいならAmazon Merch on Demandは最高の選択肢となりそうです。
ということで私自身も実際にこのプログラムに申し込みを行ってみました。
私自身はゴルフが趣味なのでゴルフに近い部分でなにかクリエイティブな事ができないかな?
なんて想像しております。
現在は審査結果を待っている状態です。
今後進捗があればブログに追加して報告したいと思います。
Amazon Merch on Demandに興味がある方ぜひチャレンジしてみましょう。