時間が経ってしまいましたが盛り上がりを見せるJLPGAの決算が2024年度3月19日に発表されております。
興味があったので少し綴りたいと思います。
黒字
結論からお話ししますと2023年のJLPGAは創立以来過去最高の収益で5億円の黒字で決算を終えたそうです。
要因
テレビ放映権料の新規収入
- 2023年度より新たに計上されたテレビ放映権料が収入の大きな要因。
選手の頑張りと成果
- 選手の活躍が放映権の評価を高め収入増加に寄与。
トーナメントの価値向上
- 協会が様々な投資を行いトーナメントの価値を高めたことが収入増加。
JLPGAツアーの一括インターネット配信収入の増加
- インターネット配信事業の収入が大幅に増加。
インターネット配信事業の黒字化
- 2021年と2022年は赤字であったが3年間の先行投資として計画していたものが1年前倒しで黒字化を達成。
小林浩美会長の手腕
小林浩美会長
経歴
1963年福島県生まれ。
福島県立磐城女子高等学校卒業後ゴルフを始め1984年にプロ入り。
1989年には年間6勝で賞金ランキング2位翌年から米国を主戦場にし日米欧で合計15勝を挙げました。
日米欧ツアーで勝利を収めた選手としては、樋口久子プロ、岡本綾子プロに次いで3人目。
2008年から日本女子プロゴルフ協会の理事2011年から会長を務めています。
改革
JLPGAはJLPGAツアーの発展と効果的な運営を促進するためいくつかの戦略を導入しました。
具体的にはJLPGAツアーのテレビ放映権を一元管理し各トーナメントの主催権をスポンサーからJLPGAに移管することを提案しました。
テレビ放映権についてはこれは既に2022年度からJLPGAが一元管理する体制に移行し始めています。
今後
この一つの改革を取ってもしっかりしたビジョンと覚悟が無ければ出来ない事だと思います。
しかしいずれ誰かが始めなければならない改革を引き受け、尚且つ達成してまった小林会長は尊敬に値します。
まだまだ問題は山積みだと思いますが小林会長がクリアしてくれる気がしてなりません。
つくづく組織はトップだな。
と感じさせます。
JLPGAのブランディング
メディアの活用
選手の活躍も当然ありながらここ近年JLPGAが主体になっているブランディングも数多く見受けられました。
エンターテイメントという点ではコロナという大きな問題を乗り越えつつテレビやインスタグラムやX(旧ツイッター)youtubeなど時代に合わせたメディアへの露出と活用。
ここ最近ではブライトナーなどの立ち上げも新しい仕掛けでした。
スター選手
黄金世代を筆頭にベテランや新人選手、数多くの選手の個性が良い形で演出されていました。
この代謝の良さは見る側をワクワクさせてくれます。
海外へチャレンジ出来る土壌
現在数多くの日本人女性選手が全米女子プロゴルフツアー(LPGA)で活躍しています。
*2024年全米女子オープンゴルフにおいては21名エントリ―2023年は22名がエントリー*
今はインターネットの普及もあり世界が身近で世界を目指す日本人は増えている時代ではあります。
けれどこれだけのスター選手が海外へ流出していても安心感を感じるのは国内でスター選手を作れるしっかりとした土壌があるからだと思うのです。
そしてこの土壌があればJLPGAはもはや鬼に金棒ではないでしょうか?
勝手な想像ではありますが会長自身の世界で活躍した経験が生かされている。のかもしれません。
その経験をふまえて今の選手に同じ苦労をさせないように考えてくれているのでは?
なんて想像しております。
どんな経営者も似たような事を考えるんと思うんですが、これを実現するのはめちゃくちゃ大変なはずです。。。。
繰り返しになりますが、これを引き受けて達成しちゃうんだからすごいですよね。。。。会長。
次世代への貢献
先日インスタグラムでJLPGAの活動を見ることがありました。
現在活躍している国内選手が次世代の子供たちへレッスンをしている風景です。
このような活動が次世代に夢を与える事は説明する必要もないと思います。
こちらの映像を見た時にJLPGA の未来は 盤石だなと思ったことは言うまでもありません。
組織
役員 | 役職 |
---|---|
会長 | 小林浩美 |
副会長 | 小田美岐 |
寺沢範美 | |
松尾貴子 | |
理事 | 竹内弓美子 |
福本佳世 | |
松尾恵 | |
顧問 | 樋口久子 |
監事 | 牛島信 |
田中法昌 |
まとめ
スポーツとしてのJLPGA,経営としてのJLPGA。
見方を変えても非常に興味深く勉強になりました。
JLPGA今後も目を離せません。
いかがでしたか?今回は2023年JLPGAの決算発表をみてみました/過去最高の収益。について綴ってみました。
参考になる事がございましたら幸いです。