ソール
ゴルフにおける「ソール」とはゴルフクラブの底面を指します。
底面は通常金属製の部分でヘッドの下側に位置します。
ゴルフクラブを地面に置いたときに接する部分がソールです。
幅
ソール幅はゴルフクラブの設計において重要な要素の一つでありプレーヤーのレベルやプレースタイルによって異なるメリットとデメリットがあります。
ソール幅が広い場合のメリット
ダフリに対する許容性が高い
広いソールは地面に接した際に埋まりにくく少しのダフリでも滑ってボールに当たることがあります。
これによりミスショットの影響を軽減しボールをより安定して打つことができます。
低重心のアイアンを作りやすい
広いソールはクラブの重心を下げるのに役立ちます。
低重心のアイアンは高い弾道や許容性の向上につながるため中級者や初心者向けのクラブでよく見られます。
ソール幅が広い場合のデメリット
操作性の低下
広いソールは操作しやすさを損なう可能性があります。
特に上級者やテクニカルなプレーヤーにとって操作性やフィーリングの重要性が高く広いソールが邪魔になることがあります。
微妙なコントロールが難しい
ソールが広いとクラブを地面から浮かせる際の角度を微調整することが難しくなります。
したがってピンポイントのショットや特定のショット形態を求めるプレーヤーにとっては不利になる可能性があります。
バンス角
構造と特徴
アイアンやウエッジにおいて「バンス角(Bounce angle)」はゴルフクラブのソール部と地面の接触時に生じる角度を指します。
この角度はゴルフクラブのヘッドの底面と地面の間の傾斜を表します。
同じロフト角でバンス角が大きい場合は、より広い接地面積を持ちます。
これにより砂地や柔らかい地面での打球時にクラブが地面に食い込まずにスムーズに進む効果があります。
一方同じロフト角でバンス角が小さい場合は、クラブヘッドは地面に近づき接地面積が狭くなります。
これにより硬い地面やフェアウェイでのスウィング時にボールをきれいにヒットして飛ばすことができます。
バンス角はクラブの設計や用途によって異なります。
バンカーとの関係
ウエッジのバンスがバンカーショットに与える影響は大きいです。
○バンスが大きい場合
- バンスが大きいクラブは砂地や柔らかい地面でのバンカーショットに適しています。
- 高バンスのクラブは地面からクラブヘッドが離れ砂をすくい上げることが容易になります。
- これにより砂を飛ばすことなくボールをきれいに打ち出すことができます。
○バンスが小さい場合
- バンスが小さいクラブは硬い地面や浅いバンカーなどの場面で有効です。
- 低バンスのクラブは地面に近くクラブヘッドが砂に食い込みにくいためボールをきれいにヒットして打ち出すことができます。
角の範囲
一般的なウェッジのバンス角の範囲は通常4度から14度程度です。
ローバンス
- 4度
- 6度以下
ミドルバンス
- 8度
- 10度
ハイバンス
- 12度以上
- 14度
これらは一般的な数値でありウェッジのブランドやモデルによって異なる場合があります。
まとめ
ソール幅の広さはミスショットへの許容性や操作性とトレードオフの関係にあります。広いソールはミスショットに強く低重心のアイアンを作りやすい反面操作性や微妙なコントロールが難しくなる可能性があります。
アマチュアがバンカーなどで使うクラブとしてバンス角が大きいクラブのほうが扱いやすいとされています。
おまけ
アドレスする
「アドレス」とはゴルファーがボールに向かって身体を構える姿勢やポジションのことを指します。
ボールに向かって身体を整えショットを打つ準備が整った状態を指します。
アドレスをする際にはクラブの位置、身体の姿勢、ボールとの距離などが重要です。
プレーヤーがアドレスを完了するとショットを打つ準備が整いボールに向かってクラブを振ることができる状態となります。
ソールする
またボールを打つためにゴルフクラブを地面につける行為を「ソールする」と言います。
スタンスを取って「アドレス」をし終わったと定義されます。
ちなみにバンカーで”ソール”はできません。
まとめ
いかがでしたか?今回は”ソール(バンス角と幅)”とは?について綴ってみました。
参考になる事がございましたら幸いです。