2018年私は初めての胃カメラ検診で初期の胃がんが見つかり内視鏡手術で摘出しました。
幸いにも早期発見で大事には至らず5年が経過した現在根治とされる状態にあります。
その後毎年1回の定期検査を続けています。
今回はその胃カメラ検査の体験を基に検査の流れや注意点についてお伝えします。
胃カメラ検査前日の準備
胃カメラ検査前日には食事の制限はいくつかポイントがあります。
前日に注意すべき点
- 食事:夜21時までに食事を済ませました。食事内容は比較的自由ですが繊維質の多い野菜や果物海藻は避けた方が良いです。
- 飲み物:水やお茶は飲んでも問題ありませんがアルコールや乳製品は避けましょう。
- 就寝:早めに休むことが推奨されます。
前日に食べても良いもの
- 麺類(ラーメン、うどん、パスタ、そば)
- たまご、豆腐、ヨーグルト
- ごはん、パン
- 焼肉、揚げ物(適量なら可)
避けたほうが良いもの
- 繊維質の多い食べ物(野菜、海藻、きのこ)
- 刺激物(辛いものや酸味の強いもの)
- アルコール類
検査当日の流れ
検査当日は次のような段取りで進みます。
時系列に沿ってお伝えします。
1. 内視鏡センターへ到着
朝、病院に到着。受付を済ませてまずは血液検査のために採血が行われました。この採血結果は体の状態を検査です。
2. 前処置
検査前の準備として「前処置」が行われます。これは検査を安全に行うための準備作業です。
前処置の流れ:
- 消泡剤の内服:まずは消泡剤を飲みます。
- 喉の麻酔:液体の麻酔を喉に注がれ約3分間喉に溜めておきます。これにより胃カメラが喉を通る際の不快感を軽減します。
3. 経口内視鏡検査の選択
私の場合過去に胃がんの経験があるためより詳細な画像が必要でした。そこで口からカメラを挿入する「経口内視鏡検査」となります。
- 経鼻内視鏡検査は鼻からカメラを通す方法もあります。
4. 鎮静剤の準備
私は嗚咽が強いため鎮静剤を事前にしっかりと使用してもらうようお願いしました。
鎮静剤を使うことで検査中の苦痛はほとんどなく気がついた時には検査が終わっていたという感覚です。
この鎮静剤を使用する際の注意点として検査後は約1時間程度の休息が必要です。
注意点は鎮静剤が効いているため車の運転は検査後しばらく控える必要があります。
- 鎮静剤の注入準備:血管に注入する装置を取り付け鎮静剤を使うことで胃カメラ中の不快感をほぼ感じなくなります。
5. 検査室へ入室
準備が整ったらいよいよ検査室へ向かいます。
6. 検査開始
- 喉のスプレー麻酔:喉にスプレー式の麻酔が追加され誤嚥防止と麻酔効果を強めます。
- 口にホルダーを装着:胃カメラ挿入のため口にホルダーが装着されます。
- 鎮静剤の注入:鎮静剤が注入されるとそこからはほとんど記憶がなくなります。
7. 検査終了
目が覚めた時はすでに検査が終わりベッドで休んでいました。
- 約1時間の休息:鎮静剤の影響が残っているため約1時間ほどベッドで休息します。
8. 検査後の注意点
- 鎮静剤の影響:検査の当日は車の運転はできません。
- 帰宅後の過ごし方:激しい運動や飲酒、車の運転は控えるように言われました。
検査結果とその後
検査が無事に終わり1時間ほど休息を取った後結果を聞きました。
問題なく健康な状態が確認されました。
5年前に早期発見された胃がんの手術も成功し今でも安心して日常を送っています。
今回の検査後はまた1年間は安心して過ごせるという気持ちでほっとしたと同時に喜びを感じました。
やはり定期的な検査が病気の早期発見と幸せに繋がることを改めて実感しました。
内視鏡検査の歴史
内視鏡検査は現代の医療技術の進歩の象徴的な一つです。
日本でも胃カメラの開発が進められその成果が大きな影響を与えました。
歴史
内視鏡検査の歴史は非常に長く特に日本での開発が大きな進展をもたらしました。
初めて胃カメラの開発が試みられたのは1898年ドイツのランゲとメルチングによってでしたがこの時点では実用化されませんでした。
実用的な胃カメラが登場するのは1949年頃のことです。
当時、東京大学分院の医師が患者の胃の中を直接撮影できるカメラの開発をオリンパス光学工業に依頼したのが始まりでした。
その後技術者たちは強力な光源の開発や極小レンズの設計、軟性管の材質選定など、さまざまな困難を乗り越え、ついに1950年に試作機が完成しました。
この試作機はまだ不完全なものでしたがその後改良が続けられやがて鮮明な画像を提供し安全に使用できる内視鏡が広く普及することとなりました。
胃カメラの発展は胃がんの早期発見に大きく貢献しています。
胃カメラの種類
胃カメラには経口内視鏡と経鼻内視鏡の2種類があります。
それぞれにメリットがあり目的や体調に合わせて選ぶことができます。
経口内視鏡 | 経鼻内視鏡 |
---|---|
鮮明な画像が得られる | 嗚咽反射が少なく、咽の刺激が少ない |
喉の麻酔が必要 | 鼻の粘膜が弱い場合は経口に切り替え可能 |
【まとめ】
今回の体験を通して胃カメラ検査が持つ重要性を改めて感じました。
定期的な検査が早期発見や早期治療につながる大切な手段であることは私自身の経験からも実感しています。
40代以降の方は少しでも不安があれば消化器系の検査を受けることを検討してみてください。
これからの長い人生、人生100年時代にむけて質の高い日常を送るため予防は大切になるのかなと感じます。
ahamo