
〜ゴルフスイングの旅〜どうやったら体感でバックスイングを始められるのか
これまで約8年間、趣味としてゴルフを続けてまいりました。
とはいえ、決して上級者ではなく、スコアは良いときで九十台前半、平均では九十後半に落ち着くアマチュアレベルでございます。
ですが、練習場にも通い、YouTubeや雑誌、レッスン動画なども日々研究しております。
そんな中、どうしても越えられなかった“ある壁”――それが「テイクバック」「バックスイング」の始動における体の使い方でございました。
「手で上げてはいけない」「体でクラブを上げましょう」という助言は、これまで数え切れないほど目や耳にしてまいりました。
しかし、それを実際のスイングで再現しようとすると、どうにも感覚が合わない。
「手を使わない」という意識がかえって体を硬くし、テークバックが窮屈になったり、逆に脱力しすぎてクラブが暴れたり…。
そんな経験をされている方、意外と多いのではないでしょうか。
今回は、そんな私がようやく「もしかしてこういうことかもしれない」と思える感覚を掴んだ経験を、備忘録として記事にしてみました。

【きっかけ】“体で上げる”とはどういうことか?
「手で上げてはいけない」と言われると、ほとんどの方が「では体をどう使えばいいのか?」という問いに直面するかと存じます。
私自身もそうで、何度も繰り返し練習しながらも、結局はクラブを“手で上げてしまう”自分に戻ってしまっておりました。
よくある思い込み
- アドレスは“とにかくリラックス”すべき
- バックスイングは“自然と体が回る”はず
- ボディターンができれば“クラブは勝手に動く”
これらの言葉は決して間違っているわけではないと思われます。
しかし、抽象的すぎて、実際の動きに落とし込めないのです。
そして”アドレスが大事”とよく聞くのですがそれはわかっても何がどう大事なのかがよくわからない。。。
特に、「脱力」と「緊張感」の境界がわからず、結果的に“緩んだだけのフォーム”になってしまっていました。。。
【発見】アドレスでの“左腹筋の緊張感”
そんな中、ある日、動画で見かけたアドバイスにハッといたしました。それは、
「アドレスの段階で、左腹筋を少しだけターゲット方向へ緊張させておく」
というものでした。
はじめは「そんなことで何か変わるのか」と半信半疑でしたが、試しに構えたところ、驚きの感覚が訪れたのです。
体幹――特にみぞおちあたりからクラブが動き出す感覚があったのです。
比較してみると…
状態 | これまで | 改善後 |
---|---|---|
アドレス | ふにゃっと柔らかい脱力 | 左腹筋に少し緊張 |
テイクバック始動 | 手の甲でクラブを引き上げ | みぞおちから自然に動く |
トップの位置 | 浅く、引っかかりやすい | 深く入り、柔らかく戻れる |
この変化は、単にスイングの始動だけではなく、その後の切り返しやインパクトにまで影響を与え、クラブが「振られる」ような感覚を得られるようになりました。
【なぜ手で上げてしまうのか?】人間の自然な反応を理解する
考えてみれば当然かもしれません。
目の前にクラブがあれば、人間は反射的に「手で持ち上げる」ものです。
特に静止した状態から何かを始めようとすれば、まず動くのは手です。
ですが、ゴルフスイングは“持ち上げる”のではなく、“動き出す”ことが重要です。
この違いに気づけるかどうかが、体でクラブを上げるための第一歩だったように思います。
【体感として得たこと】“柔らかく動いて、固く終える”よりも“固く始めて、柔らかく終える”
意外かもしれませんが、私の中での新たな発見は、「アドレスではむしろ緊張感を持つ」ということでした。
多くのレッスンでは「脱力」を強調されますが、それは“余計な力を抜く”という意味であって、完全な“だらけた状態”とは違うのだと実感しました。
アドレスである程度の緊張感を持って構え、そこから体幹を使ってテイクバックを始めると、トップで自然と力が抜け、スムーズな切り返しが可能になるのです。
【私が行っている練習法】
もしこの記事をご覧の方で、私と同じような悩みをお持ちでしたら、以下のような練習法をぜひお試しいただければと思います。
実践メニュー一覧
練習法 | 内容 | 意図 |
---|---|---|
鏡の前でアドレスチェック | 左腹筋に軽いテンションを入れる | 姿勢確認と動き出しの準備 |
スローモーション素振り | 腕を使わず、体幹主導で始動 | リズムと体主導の習得 |
ショートアイアンでの9時-3時練習 | クラブを途中で止めて振り幅を限定 | 始動と切り返しの意識強化 |
ラウンド中のメモ | “体で始動できたか”を○×で記録 | 後日の振り返りと修正点発見 |
【まとめ】〜“わかった気がする”が前に進む第一歩〜
「アドレスの段階で、左腹筋を少しだけターゲット方向へ緊張させておく」
今回の気づきは、あくまでも私個人の体験であり、万人にとっての正解ではないかもしれません。
また、文章だけだとなんとも表現が難しいのですが。。。
しかし、ゴルフにおける「わからない」という感覚に長年悩み続けた私にとって、ようやく「糸口をつかんだ」と感じられる出来事でした。
「左腹筋を意識したアドレス」――これだけで、動きの出発点が手から体へと自然にシフトし、バックスイングの始動がスムーズになったことは、私にとって非常に大きな進歩です。
まだまだ課題は山積しております。
スコアは良くて90台前半。80台に乗せるためには、さらなる再現性の向上が求められます。
それでも、「わからなかったものが、少しわかった気がする」こと自体が、ゴルフの楽しさの一部のような気がします。
もしこの記事が、どなたかのヒントや励ましになれば幸いでございます。
それでは、次のラウンドでまた一歩、前へ進んでいきたいと思います!

ゴルフの練習でリボンを使うメリットについてご説明いたします。
1. スイング軌道の視覚化ができる
リボンをクラブやシャフトの先端に取り付けることで、スイングの軌道が一目でわかりやすくなります。
これにより、正しいスイングプレーンから逸れていないか、どの部分で軌道がブレているかを視覚的に確認しやすくなります。
2. タイミングやリズムの改善に役立つ
リボンの動きを観察すると、スイングの始動からインパクトまでの流れやリズムが把握しやすくなります。
これにより、スムーズなスイング動作を体得しやすくなります。
3. 力みのチェックが可能
リボンの揺れ方や動きが不自然だと、力みや不要な動きがあるサインです。
リボンの動きで無駄な力が入っている部分がわかるため、力みを取り除く練習に効果的です。
4. フォロースルーの改善に貢献
スイング後のリボンの動きからフォロースルーの長さや方向を確認できます。
正しいフォロースルーが身につくことで、飛距離や方向性の安定にもつながります。
5. 手軽でコストが低い
リボンは安価で簡単に準備でき、クラブに取り付けるだけで使えるため、手軽に練習の質を向上させられます。
このように、リボンはスイングの動きを視覚的にとらえ、問題点の発見や改善を助ける便利な練習道具でございます。



